渋谷・松濤のセラピールーム「Heart Retreat」のブログです。
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Posted by ハート・リトリート
 
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犬と猫と人間と
ずっと気になっていたドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と」を先週末やっと観にいきました。

犬と猫と人間と

この映画は、監督である飯田基晴さんにある老婦人(猫おばあちゃん)が、「自分のお金で、捨てられる犬や猫のための映画を作って欲しい」と依頼したことがきっかけで作られたそうです。
約4年の歳月をかけて作られたというこの映画、監督の丁寧な取材姿勢が伝わってくる骨太の作品でした。

2008年の日本国内の、犬猫の飼育頭数は2683万9,000頭。
15歳未満の子どもの数を上回っているそうです。

一方、
2006年:35万3098頭(一日あたり967頭)
2007年:31万457頭

これは日本で殺処分された犬猫の数です。
一日に1,000頭近い犬猫が殺処分されているのです。
犬の殺処分数では、日本はイギリスの約15倍。
恥ずかしくて顔を覆いたくなる数字です。

映画の中では、殺処分を行う動物管理センターの職員の言葉や、様々な立場で犬猫のレスキューを行う人々の様子が紹介されていました。

私が印象に残ったのは、動物愛護協会の施設で野良猫の不妊去勢手術を行なう獣医さんのシーンです。不妊手術を受けている野良猫のお腹にはあと2-3日内には生まれるであろう小猫がいるのですが、子宮ととともに胎児も取り出してしまうのです。当然小猫はそのまま死を迎えます。

辛い現実を話しながら淡々と手術を進める獣医さんの声とかぶって、別室で楽しそうに談笑する別のスタッフの声が聞こえました。私はこのシーンをみた時、「あぁ、ここではこの辛い手術がこれくらい日常のことなんだ」と感じました。

全ての命を助けられない。みんなどこかで境界を引かないといけない、
今、できることを心にも身体にもむち打ちながら精一杯やっているだけ、
そう感じました。


動物管理センターの檻の中でおびえきって言葉にならない声で何かを訴える犬。
諦めきったような表情で横たわる大きな犬の足下にすがるように丸く小さくなっている子犬。
この子達に未来はない。

「いい加減な飼い主のしりぬぐいをやってるだけ」
そう話す動物管理センターの職員の方の言葉もとても印象的でした。

こういう現実を目にすると、怒りと同時に
何もできない、していない自分の無力感をつきつけられた気持ちになったり、
良心をはかられているような落ち着かない気分になります。

「こういう映画って私ダメなの」
「可哀想で観ていられない」

そういう人も多いと思います。
でも、
「自分は無責任なことはしないから」
「自分のペットは幸せだから」
それでいいのだろうか、

「全ての動物が幸せな世の中がきますように」
そう漠然と祈るだけでいいのだろうか、

理想と現実とのギャップに絶望してため息をつくだけでは、
何も変わらない。

「何か始めなくては」そう強く感じる映画でした。

映画の制作を依頼した猫おばあちゃんは、残念ながら完成を観ずに亡くなられたそうです。
「人間も好きだけど、人間よりマシみたい。動物のほうが」
おばあちゃんのこの言葉が胸に響きます。

少なくとも猫おばあちゃんは、動物と同じくらい心の美しい崇高な人だよ。
私はそう思う。

上映期間も少なくなりましたが、是非多くの人に観て欲しい作品です。





Posted by ハート・リトリート
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