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渋谷・松濤のセラピールーム「Heart Retreat」のブログです。
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Posted by ハート・リトリート
 
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私が経験した心療内科 その2
3月9日の記事の続編です)

そんなわけで、その後の数ヶ月この5分診療に通ったのですが、
真面目に薬を飲んでも一向に気分が復調せず、かえって混乱することが
多くなりました。
自分の感覚が全く信じられなくなっていたのです。
友達と話していても「今の発言は相手の気分を悪くさせたんじゃないか?」
「この友人は今、本心で私にしゃべってるのかな?」そんなことばかりが
浮かんでいました。

私のうつの原因は当時の恋人とのトラブルが引き金だったのですが、
トラウマとなったシーンが一日のうちに何度もフラッシュバックして
駅のホームや仕事中、あらゆる場所でいきなり涙が溢れ出すことが
よくありました。

短い診察時間の中、先生にすがるような気持ちで混乱状態を話すのですが、
冷静な表情で「今に気持ちが整理できますから」といつも同じ答えが
かえってくるばかり。
「気持ちが整理できないからここにきてるんだろうが!」と叫びたい
衝動を抑えて「病院の先生が言うんだから、きっと今に整理できるんだ」と
自分に言い聞かせ病院に通い続けました。
(この時点でかなり怒りを溜め込んでいたのだと思います。)

そのうちに私の不調の訴えが続くので、お薬が強いものになり、
量も増えていきました。
薬の中には副作用で眠くなるものもありました。それを飲むと、
仕事中もうろうとしてしまい、眠くて眠くて働くどころじゃありません。
それを訴えるとさらに薬の変更。
お医者様がこうやって患者さんに合うものを見つけるために
薬を試していくということは当然理解できますし、あたりまえのことと
思います。
しかし、当時の私は、徐々に強くなっていく薬を飲むことへ
強い不安を覚え始めました。

なんとなく自分の身体が段々自分がじゃなくなってしまって、
何かにコントロールされているようで怖くなってたのです。

薬を変えてよくなった実感があればまだいいのですが、
自分がこの先どうなってしまうんだろうという自分への不安と
先生への不信感の中で服薬しているわけですから、適切に効果を
あらわさなかったのも当然という気がします。
気分が上向くというよりは「自分」が奪われて「別の誰でもない自分」が
存在している感じでした。

仕事も以前のようにできなくなり、自分に「×」をつけるばかりで
自分を褒められることが何もなくなっていきました。

今の自分なら、その不安や恐怖を先生へ正直にぶつけて不信感を
取り除けばよかったのでは?などとも考えられますが、
心が深く傷ついている状態の人間には、それはハードルが高い
行為のように感じます。
なぜなら、病院に通うようになっている時点で、その患者の心は
十分過ぎるくらい傷ついて自己不信に陥っています。
もし病院の先生にまで傷つけられるようなことがあったら、
自分のこころは完全に壊れてしまうかもしれない、気が狂って
しまうかもしれない、そんな恐怖に始終怯えているからです。

この頃になってようやく友人が紹介してくれたカウンセラーの所へ
行くことにしました。費用は病院よりもかなり高かったのですが、
当時の私はまさに「わらにもすがるような気持ち」で、少しでも今の
自分の苦しみから開放してくれるのなら、何にでもすがりたい気分
でした。
(私が経験した心療内科 その3へつづく)
Posted by ハート・リトリート
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[こころ]  thema:鬱病 - genre:心と身体
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